鉄骨システム(RDJノンブラケット工法)

ディティールは独自の柱梁接合システムを標準採用
重量鉄骨ならではの大空間、大スパン(10m超)、自由な間取り、自由な窓開口が可能です。また、梁に継手がないことによるデメリットが解消され、スプライスプレートの出っ張り解消、自由な梁貫通スリーブ位置、自由な小梁取り付け、断面欠損による梁の強度低下解消などの効果が得られます。
RDJ工法はリング状のダイアフラムを用いてハイテンションボルトで、柱と梁を直接接合する工法です。

▼基本構成
柱:□-200x200x9(BCR295,STKR400)
梁:H300x150 or H298x149(SS400,SN400)
ダイアフラム:DF-40x218x218(SN490C)
エンドプレート:EP-25x160x440(SN490B)
ボルト:トルシア型ハイテンションボルト 4-M20

▼建物制限
平屋・延床面積200㎡以下(推奨)
スパン・高さ 制限は無し

FEM解析

輸送効率が大幅にアップ 四号建築規模(平屋200㎡以下)であれば、10tonトラック一台ですべての鉄骨部材が配送可能となります。
躯体の接合ボルトの減少による建方の工期短縮と、システム化されたコア製作による鉄骨加工の軽減を実現しています。

現場建方の一日

高耐食乾式接合胴縁システム「エコザック」をオプションで選択可能。
■溶接レスによるノンカーボン(菅義偉総理大臣が2020年に発表したカーボンニュートラル宣言を後押します)。
■高耐食メッキ鋼板を採用:鉄骨本体との耐久性のアンマッチを解消
■ネコピースの工場取付にシュアツイストを採用:無溶接のため鋼材のひずみ補正が不要
■一般評定(建設技術審査証明)を取得(BL審査証明―19)

銀色の胴縁が目印です!
エコザック普及協議会のHP https://ecozack.jp/

▼エコザックの基本構成


▼耐用年数の比較グラフ(グラフの横軸は年数)①②は一般的な錆止め塗装、③はエコザック
胴縁は鉄板が薄いため錆びによる腐食の進行が早いですが、高耐食メッキ鋼板を使用することで耐久性が大幅にアップします。
(胴縁のサビによる腐食)

多層階の建物には、接合ボルトにハックワンサイドボルトを採用
本工法は、ダイアフラムの上部からトルシア型高力ボルトを差し込みますが、2階建て以上の下層階はボルトが差し込めません。そこで片側から施工できるハック高力ワンサイドボルトを使用しています。
■閉断面部の補強や部材接合が片側から施工可能
■現場溶接が不要となり、工期短縮が可能
■摩擦接合用高力ボルトとして使用する場合、F8T相当の引張強度と軸力
を確保
■建築基準法第37条第2号大臣認定品
■建築建て方、橋梁や建築の補修補強工事など鋼構造物に展開が可能
<ハック高力ワンサイドボルト>

1,ボルトを挿入し、締結を開始します。専用電動シャーレンチを使用します。
2,ピンを固定しナットを回転することにより、ボルト頭が形成されます。
3,シャーワッシャーがせん断され、部材への軸力導入が始まります。
4,所定の軸力が導入され、ピンテールが破断し、締め付けが完了します。